最期の懺悔




 優しい、優しい人でした
 穏やかな温かさと 弱々しい怖れに包まれた

 何処までも優しい人でした

 私は 彼の 慟哭を 知らない

 知らずに生きてきた

 言うなれば それが 私の罪なのです



 


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