この話を書こうと思った理由
えとデスね、一回ちゃんと「音楽」を絡めた話が書きたかったっていうのが一番の理由ですかね。いつもは日常トカ心情を書いたりしてたけど。原作では千秋の最終目標がのだめとは違っ
てたってことで進んでますが敢えてそれを無視した設定デスよ!(苦笑
いいじゃねーか、こんちくしょう。
ゴールデンペアになるということについて、少なくとものだめは何かしらのトラブルを起こすハ
ズ。のだめはほとんど誰かの音楽(千秋のラフマとかブラームス、Ruiとか?)に衝撃を受けて
ることが多いので、今回は千秋の音楽にガツンと殴られてもらおうと計画。パリでデビューして
からでもイイかな〜とも思ったんですけどね、オリキャラ出すの大変だし……峰を出したかった
(本音)ので舞台は日本になりました。
曲の選曲について
ぶっちゃけ自分が弾いたり聴いたコトがない曲については書けないデス。ええ。エルガーのヴァイオリンソナタも、ボレロもチェコ組曲も。それに千秋はともかく(苦笑、
のだめの演奏シーンでは千秋・松田・ミルヒーのモノローグを書きたかったので原作とも馴染
みのあるものばかりをチョイス。そういえばアニメで出てきた「のだめラプソディ」もダウンロード
したんだったなぁ。
「あなたじゃあいつの『音』は捕まえられない」
松田vs千秋が書きたかっただけデス。私生活での喧嘩を起こした松田に対し、そっち側での牽制も兼ねて敢えて音楽での返答をする千秋…。いわば「私生活でも音楽でものだめは渡さ
ない」宣言(笑
のだめの「オマジナイ」
何かのだめにさせてみたかった。のだめのことを無条件で信じている千秋と、そんな千秋の心の支えになっているのだめの繋がりというか。それをR☆Sメンバーが見て、「千秋を変えたの
はのだめ」と再認識して欲しかった。音大時代ののだめをシカトし続けていた千秋と、今の千秋
は違うのよ〜みたいな?
まぁ実際のだめは心の中にある不安の原因がまだ自分で見えてなくて、千秋の『音』を聴くこ
とで何か掴めるかもしれないっていう(彼女の言葉で言うなら)甘えがあって、故の台詞みたい
な。結局のだめは千秋の『音』を受け取れなくて逃げ出してしまう訳ですが。
「―――それこそ他人に甘えるな、デスよ」
千秋に、最後の最後にアドバイスを与えるのはミルヒーの役目であって欲しい(願望人生としても音楽としても。おちゃらけた態度の裏ではすごく千秋を大切にしてるから、その千
秋の心の支えになっているのだめもすごく大切。でも自分が動くだけでは何も変わらない。
千秋が、のだめが動かなくちゃ意味が無い。少し真面目なミルヒーを書きたかった。
「のだめの音楽は空気や水と同じ」
空気ってふと気づくといつも周りにあるじゃないですか。だから、時々その存在を忘れかけてしまう。でも逆を言えばそれがなくては生きてはいけないということ。音大の頃もパリに来てから
も、ずっと傍にあったのにその有り難味に気づいてなくて、その大切さを思い知って。そんな千
秋の心情を書きました。
「今日だけは特別。楽譜とか、作曲者の意図とか気にしないで」
結局進めていたようで振り返っては立ち止まっていた二人。ただ急いで走るのではなく、二人のペースで歩いていこうという千秋なりのケジメ?みたいなもの。
のだめとの出会いの音。自らの人生を変えてくれた音。もう一度ここから始めよう、という思い
をこめて。
「この音だったら……千秋様でも惚れるわね」
誰だコイツ(笑 真澄ちゃん、千秋に宣戦布告。のだめのコトを少し見直したというか、音楽家として認めた瞬間というか。まぁ、実際千秋が聞
いていたならば恋人vs乙女って感じでバトルになるんでしょーね。将来的に真澄はのだめの味
方になると思います。
今は千秋様ー♪なんて言ってるけど、のだめがいる千秋が好きなのよって感じで。
「先輩も、のだめも……音楽については対等でいたいんデス。妥協はしたくない」
今回のことでのだめが再確認したことだと思います。結局、彼女にはまだ甘えがあってそれ故に前を見ていなかった、と。「追いかける」ことばかり考えていて、「対等な位置に立つ」のだと
いうコトを忘れていたんですね。きっと(オイ
松田をも動かした台詞ですよ、すげぇなのだめ。